吃音のはなし

吐き出したい話シリーズを思いついたので。


俺、吃音症なんですよね。
なのでこうやって文章で伝えられるのはとても楽しかったりします。


吃音症とはなんぞや、って聞いたこと無い人がほとんどなのでは?
と思う程度に、あまり世間に浸透してなさそうだなぁと思います。
自分自身も、何故か普通に喋れないなぁくらいにしか考えてなくて、
中学2年になってようやく吃音症というものを知ったくらいですからね。


その正体はというと、まぁ症状の重さによって様々なんですけど、
・言葉の最初の文字を連続して発音してしまう
・そもそも言葉が詰まって出てこない
などなど、言語障害の一種のようです。


大雑把に言うと、緊張しているような喋り方、ですかね?
「お・・・、お、おはようございます」みたいな。
そういう喋り方が吃音症にとっての普通で、
当たり前のように言葉をスラスラ紡いでいく事が出来ないんですよね。


子供の頃はそれでよくいじめられていましたねぇ。
なんで普通に喋れないの?キモ。
なんて事を言われるのが日常茶飯事で。


いや逆になんで普通に喋れるん?ってよく思っていました。


もし身の回りにそういう喋り方する人が居たら多分吃音症なので
突っ込まずに普通に接して、頼む。


さっき言語障害と言いましたが、
先天的なものと、子供時代に受けた精神的な抑圧が原因で後天的に獲得してしまうケースもあるようで。
俺は物心ついた時からDJみたいな喋り方だったので多分先天的なものですね。
親も祖父母も普通に喋ってるんで多分遺伝はしないです。



そして俺は友達と行った人生初のカラオケでとある発見をします。
あれ?歌ってる時は全然吃音出ないな?と。


普段喋る時はめちゃくちゃ言葉に詰まったりするんですが、
歌は全く、早口な部分もスラスラと言えるんですよね。
この差は何なんだと、カラオケに通う日々が続きました。


ようやくわかった事が、歌う時は「喉が開いている」という事。
リズムに乗っているからか!?とか最初の頃は考えていたけど全然違いました。


普通、何かを喋る時は喉と口を開けて、息と音の両方を出すらしいんですけど
吃音症の人は喉が閉まってしまうみたいで、
音のみを口から発するせいで言葉に詰まったりするようです。


無意識に喉を開く事ができるかどうか、が吃音症とそうでない人の違いなんですね。


という事は、喉を開く事を意識して喋れば詰まる事が無くなるのでは?
と考えるんですけど、喉を常に意識しながら喋るのは想像以上に大変でして。


確かに喉を開き、息を吐くのをイメージしながら言葉を発すれば吃音しないんですけど、
クソほど疲れるのでここぞという場面でしかその技は使いません。



以上、だんだんまとまりが無くなって来たのでもう終わります。